土地売却の際には、じっくり腰を据えて買い手を探すのか、それともできるだけ早く話を決めてしまいたいのか、方針をハッキリとしておきたいところです。それによって売却価格の設定も変わってきます。当然ながら安めに設定すれば、それだけ買い手が見つかるのも早くなります。
少し前までは地価が下がる一方でしたので、多少安めでも早め早めに話を決めてしまうのが得策でした。しかしここ最近は都市部を中心に、不動産価格が底を打った形になってきています。なので急いで話を決めたい事情が無いのでなければ、多少高めに設定して買い手を気長に待つのも現実的な手段の一つです。その場合、売買が決まるまで駐車場などの貸地として貸し出すと有益です。もちろん、貸し出す際には「売買が決まったら立ち退いてもらう」ということを事前に申し合わせておきましょう。
また、特に何かに使っているわけでもない雑種地でも小まめに草刈りなどをしておきましょう。見た目のインパクトは重要です。視界が開ければそれだけでだいぶ広く感じますし、清潔な印象も与えます。
既に建物が建っていて、取り壊す条件で買い手を探している場合も同様に、早めに更地にしておいた方が印象はいいのですが、なにぶん取り壊しには大きな費用がかかります。売却代金からその費用を…と考える方は多いでしょう。この場合は無理をしないことも賢い選択です。